施設へカット
“誰にだって綺麗になる権利はある”
今回、御縁がありまして
兵庫県のとある障害者支援施設に
カットしに行かせていただきました。
以前福祉美容の資格を取り
福祉美容を本業してた時期もあって病院や老人ホームなどの施設に行った事はありましたが
今日のような施設は今回が初めてでした。
最初は想像以上に戸惑いましたが、利用者の皆さんは本当に純粋でとても良くしていただいたので、すぐにその空間に馴染めました。
約3時間で10名ほどカットしましたが、僕のクソレベルなカット技術でもとても喜んでいただき
カットし終わった後も
廊下ですれ違う時もずっと
『ありがとう、ありがとう』
と言ってくださいました。
気がついたら僕が元気を貰ってる逆の立場になってしまいました。
カットしながらお話を聞くと
女性の利用者さんが美容院に行ったら
言ってもないのに毎回バリカンを使われてしまう、
やってほしい髪型にしてもらえない
もう本当に嫌だ
とおっしゃってました。
その美容師よ、
人によってカットも技術もカウンセリングも汲み取る量も変えてどないすんねん。
うちらの仕事は人を選ぶ職種やない、
人から選ばれる仕事やねん。
美容師志した頃の気持ちを何忘れてんねん。
世の中色んな人がいる。
でもなぁ、
誰にだって綺麗になる権利はあると思うんですよ。
全てのカットも終わり、
片付けをしてる最中に
女性の利用者さんが初めて会ったこんな僕に涙を流しながら
このポストカードをプレゼントして下さいました。
そこに書いてあったメッセージが
『僕らは、自由に生きるために生まれてきた』
このメッセージを読むと僕も胸が苦しくなり泣きそうに….
もしかしたらその方の何かしらの伝言かもしれません。
その施設の皆さんの気持ちの代弁かもしれません。
確実に何かしらの訴えなんです。
この意味を自分なりに考え解釈し、
また明日から美容師として働きたいと思います。
今回は本当に色々考えさせられましたし
得れたものは物凄く大きいです。
とても意味のある充実した休日を過ごさせていただきました。
今日は仕事ではなくただのオッサンの休日なので利用者さん達からお代はいただいてません。
このようなきっかけをくれた方には本当感謝してます。
しつこいですがもう一度だけ言います、
誰にだって綺麗になる権利はあります!!
松山友也